悲しい出来事
数日前の話。
暖かくなってきた空気を感じながらデッキでぼーっとしていた。
春の楽しみの一つだ。
もちろん、冬でもデッキにたたずむことは出来るが、ぼーっと出来るのはよっぽど寒さに強いか鈍感な人だろう。
普通の人にはまず無理だ。
などとくだらないことを考えていると、下の方からなにやら音が近づいてくる。
道路を見ると。自動車が登ってくる!!
あわててデッキから走り下り、両手を大きく振って止まれ止まれと合図する。
しかし、登ってきた軽トラックは泥道の坂をを最後まで登り切るために、必要以上に勢いをつけて走ってくる。
家の前まで来ると、「ちわ! ○○で~す。お荷物を届けに参りました~!。」
宅配のお兄ちゃんでした。
冷静さを失った私は、道路のわだちをを指さしながら、
「下にバリケードがあったでしょっ!。だれも通った跡がないのになんかおかしいと思わなかったぁ? あーあ、せっかくもう少しで道路が乾くところだったのにぃ。」
と大げさな身振りでまくし立てる。
ふとお兄ちゃんの方を見ると、とまどいながらすまなそうな、同時にちょっとむっとした表情でこちらをを見ている。
彼はただ配達に来てくれただけである。悪気などあろうはずもない。
とたんに、大人げない自分が恥ずかしくなる。
ご苦労さんと声をかけ、荷物を受け取る。
憮然とした顔でお兄ちゃんが帰った後、道路に深々と残ったわだちの後を見ながら、じぶんにいいきかせる。
「なあに道路工事が一日分増えただけさ。」
でもちょっと残念。
あと2週間もしたら、道路が綺麗に乾いてくれると思っていたのになあ!
ディスカッション
コメント一覧
たはははは…
大変なことになってしまいましたねぇ
若者流に言えば、配達の兄ちゃんがKYってやつですかね。
悲しみの跡がくっきり・・・
や・やってみたい(小声)
とか思った不届きものです。
ごめんなさいm(_ _)m
ご、ご苦労様です。
お疲れ様です・・・この時期シバレがとれてくるので、地面は本当にプリンのように柔らかいですよね。乾燥してくれさえしたら・・・・ご愁傷様です。お気持ちお察しいたします。
僕が突入した時も悲しい顔をしていたのを思い出しました。
古川さとし さん
残念ながら、空気も地面の状態も読めなかったみたいですね。
mako さん
そ、それだけはご勘弁を。
でも・・・。スコップ持参ならやってもいいですよぉ。
denen-kurashi さん
ホント、この季節の風物詩みたいなものですから。
「根雪もとけりゃ もうすぐ春だで畑が待ってるよ」
ですね。
E-boy さん
あん時も、ほとんどなみだ目でした。
何のためのバリケードか書いていなければ、私も突入しそうです。
もう少しだっただけに、ホント残念でしたねー。
nokki さん
確かに、何にも書いてなかったこっちも悪い!
お兄ちゃんにしてみれば、私がなんでそんなに興奮しているのか理解できなかったかも。ですね。
森の人さんの「もう少しだったのに~!!」という
気持ちも解るし、宅配お兄ちゃんの「何でこのおじさん
怒っているの?ここまで配達してあげたのに!!」と
いう感じも理解できますね。でも、お気の毒さまでした。
ニーハオ さん
あのお兄さん、実はかなり憤慨していたんじゃないかと思います。
不快にさせてゴメンナサイです。