銃声にご用心
この地に移住してきて、ダントツ一番に驚いたことは、当たり前のように鉄砲の音、つまり銃声が聞こえることだった。
それまでは、日本国内で銃声を聞く事が出来る場所は、仁義なき戦いが繰り広げられている、ごく一部の地域だけだと思っていた。
彼の地であっても、毎日のように鉄砲の音が鳴り響いているとは想像しがたい。
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晩秋から冬にかけて、年によって違うが11月から2月くらいの期間はエゾシカ猟が解禁になる。
この季節、全国から押し寄せたハンター達があちこちで銃声を響かせている。
移住してきた当時は、それこそ毎日、朝から晩までパンパン音が聞こえていた。
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狩猟が許可された季節であれば、禁猟区以外では鉄砲を撃っても良いのだそうだ。
ある程度人が住んでいる地域は大抵禁猟区になっているので、普通に街で暮らしている場合銃声を聞く機会が無いのは当たり前である。
しかし、この森はほとんど人が住んでいない地域であり、もちろん禁猟区ではない。
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ライフルの銃弾は、流れ弾になっても4~5km先まで殺傷力があるのだそうだ。
冬は、ヒグマがいないので安心して森の散策が出来るのだが、その代わり数km先のハンターの心配をしなくてはいけないらしい。
どっちの方が怖いのかよく分からない。
ハンターだって、もちろん人間を撃たないように気を付けてはいるに違いないが、ある時森で出会った親切なハンターはこう言ってくれた。
「もう少し明るい色の服を着て歩くようにしないと危ないよ。間違って撃たれないように気を付けなきゃだめだよ。」
目立たない色の服を着ていたら、撃たれちゃうかもしれないって事ですよね。
ご忠告ありがとうございます。
私の方は出来るだけ気を付けるようにいたします。
もしよろしければ・・・。
そちらの方でも少し気を付けていただけると有り難いのですが・・・。
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これは昨日見かけたエゾシカの写真、狩猟期を無事に切り抜けたらしい。
ディスカッション
コメント一覧
こんばんは。
ハンターの言うこともわかるのですが、逆の立場で考えて欲しいですよね。
そりゃあ、もちろん拡声器で「これから狩猟します」なんて叫んだら獲物(?)が逃げてしまうでしょうけれど。
人間同士の共生も難しいですね。
昔、沢登り(山中の沢沿いを登っていく)に夢中になったことがありました。
目立った服装(特に赤など)をすると虫に寄られるから気をつけろと言われ、茶・緑系のトレーナーなどを着用していました。
散策の際にはぜひ、お気をつけて。
生業としてのものならばともかく、
娯楽として生命を奪うという立場の方から、
言われたくはないですね。
・・・って思っちゃいました。
つぼ焼きとむ さん
ルールとマナーさえ守ってくれれば、文句を言うつもり無いんですが。
銃に関しては「ルールを守らない=死亡事故」の可能性があるわけですから、近くに来るハンターさんがルールをちゃんと守っている人であることを祈るしかないです。
スズメバチは黒い色を攻撃するらしいです。人間の身体で黒いところと言えば・・・髪の毛です!
以前、頭を刺されたことがあります。怖かったです。
mako さん こんにちは
ホントですね。自分が鹿だったら娯楽で撃たれたくは無いですよ。
(娯楽じゃなくてもいやだけど)
エゾシカ猟を許可するって何か意味があるんでしょうか?
エゾシカが増えすぎると害になるとか?
そうだとしても人間の勝手ですね。
単なる娯楽だけなら、なお許しがたいですよね。
それにしても森の中でも人間が一番危険って??
nokki さん
実のところ、エゾシカが増えすぎたため農作物の被害は甚大なのだそうです。実際、近所の農家さんも頭を悩ましているようです。
ただし元はと言えば、増えた原因はすべて人間側にあります。
エゾシカは、人間が環境を破壊したおかげで増え過ぎ、そして駆除されています。いい迷惑ですよね。
ハンターに関して言えば、ほとんどの人は、自分の楽しみで狩猟をしていると思いますよ。
その流れ弾に当たるのだけは、勘弁してほしいですねぇ。
ハンターさんたちもオレンジジャケット着ていますよね。だけど、空港で見かける時は迷彩っぽい服を着ていることをよく見かけて、「なんじゃ」と思っています。
matsumotobun さん
空港では仲間に撃たれる心配がないから、オレンジのジャケットは必要ない!
笑えない冗談ですね。