取り残された人々
このブログを読んでいる方は「ISDN」という言葉をご存じだろうか。
ほとんどの人は「もちろん、そんなの知ってるよ!」と答えること
だろう。
そしてその後にこう続けるだろう。「確か、ずーっと前にそんなのがあったよね~。」
インターネットの回線と言えば、ADSLや光ファイバーが当たり前になり、今や「ブロードバンド=普通のインターネット」となっている。
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ところが、開拓生活研究所の回線は未だにISDNである。
動画なんか、見たくても見れない。なんせ64kである。
YouTubeで中島みゆきの「悪女」を聴こう、と思っても、4分程の曲をのために30分くらい待たされたりする。
「便利な時代になったモンだね。ネットで動画が観放題だもんね。」
などとのんきな言葉を聞くと、まずムラムラと腹が立ち、それがだんだん悔しさに代わり、そのうちに徐々に悲しい気持ちがこみ上げて来て、最後にあきらめの気分になる。
日本には、まだあちこちに「ネットに取り残された人々」が存在しているのである。
パソコンを使って仕事をしながら、森の中で暮らす。
移住する時に夢に描いた理想の生活は、NTTさんの営業方針のおかげで、まさに夢と消えた。
しょうがないから、昨年から釧路市内に事務所を構え、コンピューターの仕事が忙しい時はそこで集中してやっている。
この2週間ほどは完全に「街の人」になっていた。
都市生活は便利だし、YouTubeも観放題だ。
でも、森で薪割りしている方がズーッと気持ちいいなあ。
(誰が決めたのかは知らないが、釧路の夕陽は「世界三大夕陽」の一つなんだそうだ。
事務所から見える、街の夕陽もなかなかきれいである。)
ディスカッション
コメント一覧
ぱそこん通信の時代から考えたら、
64K・・・すっげー(@_@;)
だったんですけどね( ▽|||)
WINDSに期待しましょV(o^-^o)V
そりゃー大変でしたねー。
こっちは、そんなこと考えもせず……(汗)
考えてみれば、そういう方がいっぱいいるでしょうねー。
便利なことを何とも思わなくなっている自分です(反省)
でも、何より貴重な自然と共に暮らしている森の人さんも、結構贅沢ですよー(笑)
都会で働き
週末は郊外の自然に囲まれる。
まさに、ローマ人のような理想的な生活ですねえ。
ISDN・・・はじめは世界の最先端に立った気分でした。
とある国でパソコンを使って仕事をしようと試みたのですが、電話回線を引くにも周囲50kmには電気さえもきていませんでした。
・・・。
同じくうちは未だISDN。
YouTube・・・かぁ。観たいなぁ。
mako さん
確かに! 「ISDN=夢の高速回線」だったんですけどね。
高速衛星通信が実用化されたら、うれしいですね。
でも「お金に糸目は付けんから、即導入するぞ!」
とは行きませんね。やっぱコスト次第です。
nokki さん
いえいえ、かまわずいい曲をどんどん紹介してください。
事務所限定で楽しませてもらいます
(森の方でも聴けたら最高なんですが。)
2008/04/25 11:58 PM のコメント さん
ホントは、森の生活メインで時々街の生活にしたいんですが、しばらくはこの二重生活を楽しもうと思っています。
ところで、ローマ人ってそんな暮らしをしていたんですね。始めて知りました、
つぼ焼き村役場主事 さん
50km以内に電気無しじゃあ、あっさりあきらめるしか無いですねえ。
でも、想像するだけでもワクワクするプロジェクトです。
開拓生活研究所も、カナダの山奥辺りに移転してみたいですねえ。
パドラー さん
確かパドラーさんの地域では、無線インターネットの計画があったはずですよね。
早く開通すると良いですね。
上に同じです。
ウチもISDNです。完全に取り残されています。
動画は基本的に見ようとは思いませんね・・・
写真のアップロードさえエラー出まくりです。
最近AUのケータイ回線の方は最低144と聞いてますので、そちらへ触手が動いています。でも安定しないんだろーなー・・・
denen-kurashi さん
FOMAハイスピードは、3.6Mだそうで、これは使える!と思ったら、ヤッパし田舎では使えませんでした。
ハイスピードエリアじゃなくても、数値上はISDNよりかなり早いんですが、実効速度はどの位なんでしょうね。
なんにせよ、自然の中で暮らすには、この手の不便は覚悟しなきゃいけませんね。